PlatformCushion豆知識
PlatformCushion豆知識
プラットホームクッションとは
- 物流センター等のトラックヤードの荷発着場でトラックの荷台とプラットホーム間に
設置するゴム製の緩衝材をさします。
他の呼び名として
「カーストッパー」「ショックレス・ストッパー」「プラットフォーム・プロテクター」「Dゴム」「ゴムバンパー」
など様々です。
また、カーゴ台車などが往来する通路部や
作業場の柱や壁面の保護材やストッパー
として使用されています。 - 「プラットホームクッション」「カーゴストッパー」「プラットホームクッション&ストッパー」
は、やまつの製品名で
- 中空タイプの50mmと70mmの小さいサイズのものは「カーゴストッパー」と称し、
- その他の中空タイプを「プラットホームクッション」
- ゴム塊の製品は「プラットホームストッパー」と称しています。
その他、新製品の「プラットホーム・クッション&ストッパー」は、製品にクッション効果とストッパー性能を備えた製品があります
ゴムについて
- 天然ゴム(NR)
- 以下合成ゴムには
- スチレンブタジエンゴム(SBR)
- ニトリルゴム(NBR)
- クロロプエンゴム(CR)
- エチレンプロピレンゴム(EPT)
- ブチルゴム(ⅡR)
- シリコーンゴム(Q)
- フッ素ゴム(FKM)
- ウレタンゴム(U)
があります。
天然ゴム(NR)に対して、
合成ゴムは人工的に合成されたゴム状物質あるいはゴム弾性体で、
原料や製造法の多様性のために多くの種類があり、
その化学構造に従って特徴のある性質を示します。
天然ゴムに乏しい耐油性、耐熱性、耐オゾン性などの物性を改良した合成ゴムが製造されています。
プラットホームクッションは、
スチレンブタジエンゴム(SBR)で製造しています。
スチレンブタジエンゴム(SBR)は、
硬度範囲(JIS)30~90で(弊社製品は75で製造)、
耐摩耗性・耐放射線性に優れ、
使用可能温度範囲では他の合成ゴムより一段と耐性をもつ特徴があります。
製品について
プラットホームクッションは、
大きく分けるとクッション性を重視した空洞の中空タイプと、
耐久性を重視した無垢タイプがあります。
両者に一長一短があり、
使用用途・使用環境・使用方法によって大きさやタイプが選択されています。
中空タイプは
の5種類のサイズがあり、
距離感がとらえ易くなるようイエローラインが入ったタイプ(製品型式末尾Y)
やクッション性と耐久性を兼ね備えたストロングタイプがあります。
メリット 無垢タイプに比べ廉価、クッション効果が高い
デメリット 消耗品に属す(ストロングタイプを除く)
無垢タイプは
- PCC-6010YNS
- PCD-1010SD/1010RD
- PCD-1315RD
- PCE-6015シリーズ
- PCE-4012
- PCE-6018
- PCE-6018Y があります
C型2種類・E型4種類・D型2種類・角型1種類があり、成形構造はゴムのブロック形式になります
メリット 高耐久 対応年数から結果的にコストパフォーマンスに優れる
デメリット 初期投資が中空タイプに比べると高価
イエローフレームを付加できるタイプがあり、
フレームはオプションで塗り替えができるので企業のイメージカラーにする事も可能です。
無垢+中空タイプ
デスポールについて
デスポールのGP-450Yは、コイルスプリングを内蔵したの合成ゴム製ポールです
カーゴ台車等を使用する物流センターの出入口付近や
貨物エレベーター出入り口付近の使用に向いています。
鉄製ポールに比べ弾性に富むので衝撃吸収の役割も果たします。
近年の動向 製品選定のまえに・・・
旧来の貨物自動車、
主に箱車やウイングボディー車、幌車などの荷の積み下ろしを
荷台の後部から行なう車両の後部には、
現在のようなゴム製の緩衝材が取り付けられておらず、
プラットホームに車両をつける際には、荷台後部全面で
プラットホームクッションにフィットしていました。
しかし近年では、
このような貨物自動車の多くには荷台後部にオプションパーツ
としてゴム製の緩衝材が縦方向や横方向に取り付けられるようになり、
プラットホームクッションに対して荷台後部の全面フィットから
その飛び出した緩衝材が、線当たり・点当たりへとシフトし
プラットホームクッションに与える環境が劇的に変化してまいりました。
このような時代背景から、
部分的に圧迫し続けられたプラットホームクッションの
特に中空タイプの多くはバーストポイントから徐々に亀裂が生じ
一段と破損しやすくなり製品の交換サイクルを急速に短くしてきている現状があります。
また、
物流の細分化やジャスト・イン・タイムの導入などで物流センターへの
車両の出入りが一段と増してきています。
このような時代・環境の変化に伴い、
現在では耐久性を重視した、無垢タイプや肉厚を太くしたストロングタイプ
そして、PCSタイプの
需要が一段とすすんで来ています。
また、
地球環境・建設リサイクル法の観点から
その製品構成が、ひとつひとつの材質(素材)ごとに簡単に分解・分別できるよう
設計されたものが重要視されています。