クッション&ストッパー
プラットホーム緩衝材の新時代をリードします
開発秘話
ある展示会に出展していた時の話です、
大手商社N社のバイヤー様の、製品に対する不平・不満がきっかけです。
その方の不満は、
「中空タイプは、クッション性は有るがストッパーとしての役割は果たしてないじゃん!」
「永持ちするか?って言うとそうでもないし、でもこんなのしか無いもんね!どこも」
「ブロックタイプ(無垢タイプ)は、硬すぎちゃって、衝撃吸収って気がしないんだよね!」
「じゃぁ、また、いいのが、出たら言って!」
と言って、去って行かれました。
この、貴重なご意見を受けたのがきっかけに・・・
その時は、瞬間思ったのですが
どちらにもメリットとデメリットが有りますよ・・・」
3日間ある初日の出来事だったので、少々へこみました
でも、なにかスッキリとした気持になったのも事実なのです。
あれほど、ズバッと斬られたから
いや、なにか秘めていたタブーを明るみに出されたような
一種の開き直りのような
小説家じゃないので、うまく表現が出来ませんが
そんな感じで、スッキリと・・・
何十年もの間、寸分も形を変えなかった製品だったのは事実です
これが、ゴールデンデザインだと
自分達に言い聞かせていたのではないだろうかと考え始めました
コンスタントに販売は伸びているし
問題視しないように、目を背けていたんじゃないだろうか
その方が、楽だから・・・
そう言えば、私がこの業界に入った約30年前からな~んも変わってない
なんの進歩もしていない!
世の中は、ポケットベルからスマートフォンの時代になり
やがて、ロボットの時代がやってくるというのに
自分たちの怠慢が、甘んじてた事が、胡坐をかいていた事が
進歩を生んでいなかったんじゃないだろうか?
そして、なにより
「ユーザー様の利益を本当に考えていたのだろうか?」
「時代のニーズにマッチした、いい製品を出さんとあかん!」
「ユーザー様に申し訳ない」
大阪に帰って、書き出しました
1、クッション性があること
2、ストッパー効果があること
3、壊れにくいこと
4、まだまだ、プラスアルファ
この全てを、クリアーするものを・・・
「不可能や!」
「二つはクリアー出来ても四つ全部は絶対無理や!」と皆、口々に同じことを言い出します
「こんなんあったら、ほんまにええやないか!」と私
しかし、
数日が過ぎた頃から、ポツポツと
「こんなんどないやろ!」と皆
「こないしたら、あかんかな!」と皆
取扱店の社長様まで、「これは、どうかな!」って
手書きでスケッチをくれたりするようになってきました
あれれ~!
みんな、消極的やったんちゃうのん?
私も、CAD画面を開いているだけで、1本も線を引けない日が続いて
「やっぱり、無理やわなぁ!」
なんてなことを、実は頭をかすめていました
こっちをこうすれば、あっちが立たず
あっちをこうすれば、こっちが・・・・
このような、経緯でやっと誕生したのが
クッションとストッパーを融合させて
且つ、ノンスリップ効果をプラスしたPCS-6016YNSと
複合タイプ PCS-150 PCS-100が出来上がりました
製品の耐久試験などクリアーしてから、発売させて頂きますので
もうしばらく、お待ちください。
貴重なご意見を頂いたバイヤー様をはじめ取扱店の社長様
従業員そして、このプロジェクトに携わった全ての皆さまに感謝申し上げます。
2013/6/30 記;山口泰平
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